シリウスブログをご覧のみなさま、こんにちは。
アイデムフォトギャラリー「シリウス」では、本條武志写真展「養蚕―八王子養蚕農家の記録―」を開催しております。
八王子在住の本條さんは写真を始めて10年、主に草花を撮っていました。
そんな本條さんが養蚕農家の写真を撮ることになったのは、偶然の出会いでした。福寿草が咲いているという情報を聞き、写真を撮らせてもらおうと伺ったお宅が養蚕農家だったのです。
「その昔、八王子は桑都といわれ、養蚕が盛んでした。かつて、八王子には600軒の養蚕農家があったそうですが、今では2、3軒しか残っていません。絹産業は、日本が近代化を進める上で重要な役割を果たしてきました。ですが、養蚕業の盛んだった八王子でも、蚕を育てるのに必要な桑畑は宅地化され、時代とともに衰退の一途を辿っています。このままでは養蚕がなくなってしまうとの危惧から、記録として残したいという思いもあり、養蚕農家の方にお願いして、写真を撮らせていただくことになりました。日本には西陣織など、すばらしい絹織物があります。撮影した写真は、そうした文化を継承していくためにも、これから養蚕をどうしていくかを考える上での参考にでもなればと思っています」
本條武志さん
●開催期間:2013年8月29日(木)~9月4日(水)
●開館時間:10~18時(最終日は15時まで)
●休館:日曜日・祝日
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。