シリウスブログをご覧の皆さま、こんにちは!
シリウスでは、本日より新しい写真展がスタートしました
夏目安男 写真展 「私の通勤日記 -新砂・辰巳・夢の島-」
期間:4月21日(木)~4月27日(水)
夏目安男さん。今日も徒歩で通勤してからギャラリーにいらっしゃったそうです。
会社員でもある夏目さんは、
南砂のご自宅から辰巳にある職場まで徒歩で通勤されています。
通勤にかかる時間は約54分。
バスと地下鉄を乗り継いでかかる時間とあまり変わらないのだそうです。
徒歩通勤をはじめてから知ったのは、
お台場・豊洲・ディズニーランド等とは違った、もう一つの“湾岸”の姿。
今回の写真展では、
そんな“湾岸”で夏目さんが出会った日常のドラマの数々をお楽しみいただけます。
撮影場所を示した通勤マップも作品と合わせてお楽しみください♪
美しい朝焼けを背景に浮かび上がる貫禄のある木のシルエット。
カメラのレンズに興味津々なのか、アップで迫ってくる犬の顔。
颯爽と歩く女子高生。
元気に歩く小学生たち。
夏目さんが7年間に渡って撮りためてきた作品には、
様々な風景、そして様々な人がイキイキと写しだされており、
まるで目の前でその光景が繰り広げられているかのような感覚を味わうことができます。
以前は新橋にあった職場が辰巳に移転したのは約7年前。
最初は都心の他の地域と比べてにぎわいのない街の様子に驚いたのだとか。
しかし、徒歩で通勤するようになってから、
新たな世界が広がったそうです。
カジュアルな服装で街に入って来る人々(おそらく運輸会社の方)。
スーツ姿で街を出ていく人々。
1日がはじまり、様々な人が行き交う「朝」に街を歩くことで、
地下鉄通勤では見えなかったものが色々と見えるようになったのだそうです。
この「朝」という時間帯の面白さは、
展示の並び順にも反映されています。
夜明け頃の暗い空の下の情景からはじまり、
作品に映っている空は少しずつ明るくなっていきます。
1日がスタートし、鼓動が大きくなっていく様子、
そして24時間動いている街をイメージしているそうです。
約7年間に渡り、街の様子を撮り続ける中では、
毎日同じ風景の中に違うものを見つけることに苦労する時もあったのだとか。
しかし、だからこそ新しい発見があった時の喜びは大きいと語ってくださいました。
展示されている作品の一点一点からは、夏目さんのそんな喜びが伝わってくるようです。
また、毎日同じように見える光景でも、
少しずつ野の草花が変化していて季節感を感じたり、
景色の移り変わりがあることを実感できたそうです。
文章では語れないものを表現できる「写真」の力を活かして、
後になってからも残る光景を記録し続けたい、と語ってくださった夏目さん。
これからも少しずつ移り変わっていく街の様子を、
独自の視点で魅力的に切り取っていかれることを楽しみにしています!
作品の下には、撮影した地域名を記したキャプションが。
平日・土曜は10:00~17:00まで、日曜日は休館です。
※当面のあいだ開館時間を1時間短縮させていただきます。
何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
皆様のご来場を心よりお待ちしています。
(この記事は佐相が担当しました)