アイデムフォトギャラリー「シリウス」では
若松憲昭 写真展 「異端植物が生きる ―マダガスカル― 」
期 間:2010年9月30日(木)~10月6日(水)
を開催しています。
【バオバブやマダガスカルの自然について教えてくださった若松さん】
今回の写真展ではバオバブを中心に、マダガスカル独自の進化を遂げた植物達をご覧いただけます。
若松さんがマダガスカルに初めて訪れたのは1996年、以来5回の訪問を経て撮影された写真が展示されています。
興味をもたれたきっかけは、サン・テクジュベリの「星の王子さま」に出てくるバオバブだったとか。
財団法人進化生物学研究所の主任研究員である湯浅浩史氏(“花おりおり”朝日新聞社刊)を団長とした旅に3回、
その他にも専門家の方々を団長とした旅にも参加されたそうです。
マダガスカルはアフリカ大陸東方400Kmのインド洋に浮かぶ、世界第4位の大きさを持つ島。
なんと日本の1.6倍もの面積を持っています。
その自然や動物が独自の進化を遂げたことは、テレビ番組などを通じてご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回の写真展では、バオバブの木はもちろん、その他の植物達もご覧いただけます。
幹から直接葉が生えた植物(上手く表現できませんが、ともかくびっくり!)や、
巨大なアロエ、美しい花などに驚く方も多いと思います。
■環境に合わせ変化するバオバブの木
若松さんが撮影された写真を見ると、同じ木とは思えないようなバオバブがあります。
バオバブにも7種類程あるそうですが(8種という説もあるとか)
水辺の近くに生えているバオバブは背が高くすらりと伸びているのに対し、
石灰岩層に生えているバオバブはとても太く短く、寸胴に生えているそう。
「周りの環境に合わせて形をかえていっているんです」と若松さん。
生える地域によっても印象が全く異なる程の変化を遂げる
生命力の強さと多様性に驚きを感じました。
水辺でも湖か川かによっても違うのだそう。
■バオバブの花、そして芽生え!
バオバブの木に花が咲くことを皆さんはご存知でしょうか。
私は知りませんでした・・・今回の写真展では、バオバブの花の写真も展示されています!
その形がまたとても独特で、驚かれること間違いないと思います。
そしてもう1点珍しい写真が。
それはバオバブの芽生えです。
バオバブの芽が撮影できることは珍しいそうで、その多くは動物達に食べられてしまうのだとか。
もちろん今生えているバオバブの木も重要ですが、次世代にも自然を残すために
バオバブの芽生えを守っていくことも必要となっているそうです。
【若松さんの後ろに写っているバオバブは、石灰岩層のバオバブです!】
若松さんのお話を伺うと、植物の生命力に驚かされることたびたび。
写真展にお越しの皆様も、ぜひお話を伺ってみる事をオススメします。
バオバブに驚き、そして自然に感動する写真展をお楽しみください。
平日・土曜は10:00~18:00まで、日曜日は休館です。
皆様のご来場を心よりお待ちしています。
(この記事は望月が担当しました)