杉山次郎太写真展 Czesc Polska ! 『ポーランドは滅びず』

シリウスブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、6月17日(木)よりスタートした杉山次郎太さんの写真展

Czesc Polska ! 『ポーランドは滅びず』

をご紹介します。

皆さんはポーランドという国にどのようなイメージをお持ちですか?
私が思い浮かべたのは、世界史で習った歴史のみ。
恥ずかしながら、現在のポーランドの姿はほとんどといっていいほど知りません。

が、、、
今回の写真展を見てビックリしました!
歴史を感じさせる街並みはもちろんのこと、
写真に写る人々が皆、表情豊かでとっても美しいのです。
若さあふれる女性たちから渋いおじいさん、そして犬まで(!)、
絵になる美しさと味わい深い雰囲気を漂わせていて、
「なんて素敵なところなんだろう…」と一瞬でポーランドの魅力にやみつきになってしまいました。

そんなポーランドの魅力を肌で感じ、カメラを向けた杉山次郎太さんにお話をうかがいました!

20100618

(写真家・杉山次郎太さん)

「今回の写真展について」

仕事で半年間程ポーランドに行った時(2006年)に撮った作品です。
ポーランドでは、夏は夜10時位まで明るいんです。特に、夕方の光はとても柔らかくてきれいなので、撮影には絶好のタイミングでした。また、秋は紅葉が大変美しいです。ちなみに、冬はとても寒く、マイナス20度位まで下がります。
土日は完全にオフだったので、滞在中は毎週末カメラを持って街を歩き、道ゆく人々を撮影しました。

「魅力あふれるポーランドの人々」

現地の方たちとは仕事や撮影を通じて、たくさん関わることができました。その中で感じたのは、彼らは人の心の痛みがわかるとても魅力的な人たちだということ。
ポーランドのことはほとんど知らなかったので現地に行ってから色々と勉強をしたのですが、大変起伏の激しい歴史を持っています。第二次大戦の際には国土が戦場となったこともあり、人々は今でもワルシャワゲットーなどの歴史上の傷跡と共存しながら生活しています。身近に戦死者がいる方も多いようです。そういった重い歴史を持つからこその人間性なのかもしれません。

また、ポーランド人は大変親日的です。日本への関心が強く、ワルシャワ大学の日本語学校から日本に交換留学する学生もたくさんいます。
歴史的にも同じ敗戦国として重なる部分がありますね。

「芸術の国 ポーランド」

実はポーランドからは、ショパンをはじめ世界に名だたる芸術家が多数生まれています。
有名な「ショパン国際ピアノ・コンクール」の開催地でもあるんですよ。世界に通用する芸術家を目指す方にとっては、大変重要な場所なんです。
ちなみに、休日の公園では誰でも鑑賞できるコンサートが行われています。寝そべりながら音楽を聴いたりできるんですよ。

「写真展をご覧になる方へのメッセージ」

ポーランドへの思いを込めて撮った作品を、自分の中で整理し、まとめ、今回の写真展に至りました。
日本とポーランドは大変遠いですが、作品を通じて少しでも「こういう世界があるんだ」ということを知っていただけると嬉しいです。

★杉山さんは大変気さくにインタビューに応じてくださり、面白いお話をたくさんうかがうことができました。
 次回の記事では、写真展という「形」にするまでのこだわりや撮影の際のエピソードなどをお伝えしたいと思います。

杉山次郎太写真展 Czesc Polska ! 『ポーランドは滅びず』は、6月23日(水)15時まで開催しております。

ポーランドに興味をお持ちの方、モノクロ写真が好きな方、美しいプリントを見たい方、
素敵な風景や人の姿に刺激を受けたい方は、
ぜひアイデムフォトギャラリー「シリウス」まで足をお運びください!

(この記事は佐相が担当しました)

アクセス

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開館時間 : 10:00~18:00
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