安島太佳由 講演会「特攻隊・上原良司が遺したモノ」

写真を愛する皆様、こんにちは!
いま、アイデムフォトギャラリー「シリウス」では
安島太佳由 写真展「上原良司と特攻隊」を
5月13日より開催しております。
初日から多くの皆様にお越しいただいているこの写真展、
15日の講演会は新聞紙上で紹介されたこともあり、
たくさんのお申し込みをいただきました。
お越しくださった皆様には、心よりお礼を申し上げます。
そして今回は、盛況のうちに終了した
講演会の模様をお知らせします!

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当日はご用意していた90席全てにお掛けいただいた上で
立ち見をお願いする方も出るほどでした。長い間立ち見をお願いした方には
申し訳ございませんでした。
講演会は、安島さんのご友人の亀岡さんによる司会で進められました。
特攻により命を落とした動員学徒の中で、「きけ わだつみのこえ」冒頭の文章を書いた
上原さんは特別な存在。お名前を知る人は数多く、ファンも多いとのことです。
上原良司さんの人生をたどり、今も調査を続ける亀岡さんとのやり取りの中で、
安島さんは上原さんの人柄に惹かれたそうです。
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安島さんはギャラリーで展示している写真を交え、周辺の作品を
プロジェクターで投影しながら、その背景にある物語をお話してくださいました。
例えば5人兄弟が並んで写る写真を題材にしたときは、
どのような仕掛けで撮影されたかを説明した上で、
なぜ、この構図なのか、の解釈を加えていく形で進みます。
お話を聞きながら写真の笑顔を見ていると、家族のほほえましい姿が想像できました。
どこにでもいる、普通のお兄ちゃんだった上原良司さん。
妹の登志江さんによると、三男坊でやんちゃだったといいます。
そんな人がなぜ特攻で命を落とさなければならなかったのかという場面になると
安島さんは途中、何度も涙をこらえていました。
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後半は安島さんに代わり、亀岡さんがお話をしてくださいました。
上原良司さんが学徒動員により陸軍に入営し、5月11日に亡くなるまでの足どりを
克明にたどり、訓練の様子や同じ部隊で接した人、
展示作品にもある「所感」を書くに至るまでの経緯などをご紹介くださいました。
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(写真一番右は司会の亀岡さん。教壇の前に座り話をするのは上原良司さんの妹、登志江さん)
会場はご遺族をはじめ、関係する方にもご来場いただき
上原良司さんが話したこと、お別れに来たときどのような様子だったかを知る方が、
それぞれお話をしてくださいました。
中でも上原良司さんの特攻前夜、
「所感」を書くよう勧めたという陸軍報道班・高木さんの奥様のお話が印象に残りました。
「特攻で命を落とした人は2つに分かれます。ひとつは亡くなった後、そのまま忘れられてしまう人。
もう一つは、亡くなって名を残す人です。その人の人生を受け継ぎ、語り継ぐ人がいれば
その人は人の心の中で生き続けることができるのだと思います」
講演会が終わると、ご来場の方から
「この写真展は、上原良司さんの人生を後世に伝える事業である」との声が寄せられました。
写真展は来週の水曜日、26日(水)の15:00まで開催しています。
アイデムフォトギャラリー「シリウス」アクセス方法は
HPのほか、こちらでもご案内しております。
皆様のご来場をお待ちしております!
(この記事は神田が担当いたしました)

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