山本剛士 写真展 「若き杜氏達の挑戦」

Vol.518 2013年12月12日(木)~12月18日(水)

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「青煌」という酒に一口で惚れた。好意を持っていた女性と向かい合い一緒に飲んでいたからだろうか、とても感動した。
酒造り(酒の仕込み)は、誰もが撮っている。多くの写真家が、蔵人達に肉薄した姿や、蔵のにおいや風が通り抜けるような道、百年以上たたずむその酒蔵独特の威風堂々たる伝統の技の意義を感じさせる情景を、幾枚も写し撮り表現してきたであろう。
私の酒造り写真は、違う。まず一人の若く勢いを感じさせる杜氏に焦点を置いた。小規模蔵で家族一丸となって酒の仕込みを行うような会社の杜氏である。
被写体となった杜氏の所属する蔵はとても魅力的である。普通の会社であれば、指示を待ち、指示されたことのみを割り切って働くだけかもしれないが、武の井酒造は個性を生かし、目の前の課題に立ち向かう姿勢がある。全力で酒を造る。その情念に惹きつけられた私の冬は、青煌杜氏である清水紘一郎氏に迫り、写真を撮り続ける日々に明け暮れた。


山本剛士(やまもとたけし)略歴

1985年 山梨県出身
2007年、2012年 名取洋之助写真賞「奨励賞」受賞
2013年 名取洋之助写真賞 受賞

  

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