日本航空写真家協会 2012写真展 「SKY MOMENTS」

Vol.471  12月13日(木)~12月19日(水)


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今回の写真展のキーワードは、「アマ・プロ同じ土俵で1点勝負」といったところでしょうか。すなわち、展示者全員が同じ全紙写真で作品を見せる、というところです。いいものはいい、ダメなものはダメ、それが明確になるはずです。プロだから上手いとはかぎりません。ハイエンドのアマチュア諸氏の作品的勢いに気圧されるかもしれません。しかしそれもよし。案外、明日の作品作りへのいい影響力となるように思います。
(カラー、モノクロ38点)

日本航空写真家協会(JAAP)は、航空雑誌の取材や、航空会社、航空機メーカー等の広報写真の撮影、航空機を使っての撮影等に従事するプロ写真家の集団です。

航空といえばそれだけで社会的には専門性のある分野ととらわれるようですが、JAAPの会員は、軍用機、民間機、航空スポーツ(気球・グライダー・スカイダイビング等)など、さらに細分化された専門性を発揮して活動しています。JAAPは1987年に設立され、現在会員数は13人。定例的に写真展を行うとともに、全国の飛行機写真愛好家を対象とした撮影会、講習会を開催してきました。
デジタル一眼レフの発達と普及により、じつは飛行機写真愛好家の数は飛躍的に増えています。航空自衛隊の基地などで行われる航空祭には、万を超える愛好者が500mm、600mmという超望遠レンズを抱えて集まります。エアショーを見ることイコール写真を撮る、という状況です。また、成田 や羽田など大空港の近傍やターミナル・デッキでは、平日休日を問わず、必ず数十人の愛好者が離着陸する旅客機を追っています。飛行機写真の撮影は、基本的に手持ち撮影です。超望遠レンズに頼りますから、 簡単にブレます。また近接撮影ではありませんから、空気の色も圧縮して写し込みます。最近のカメラは優れた機能を持ち、撮影に昔のような修練を要しません。このことが問題で、写真を撮ることは基本的に個人技ですから、簡単に独りよがりになります。JAAPは写真内容を高めたいと願う飛行機写真愛好家に呼びかけ、講習会を行い、撮影で陥りやすい問題点の克服や着眼点、画像補正技術の実際を語ってきました。こうした場では、参加者相互に作品を見せ合うことにより、独りよがりを脱し、さらなる撮影意欲を高める効果を生んでいます。
さて、羽田では海上に新滑走路が建設されました。中部国際空港、関西空港などはもとより人工島として建設されました。こうした空港では、岸からでは遠く、なかなか見応えのある飛行機写真が撮れません。船が必要ですが、用船することは個人では大変です。そこでJAAPが呼びかけ、10数人でチャーター・コストを分担しあい、愛好者一人では困難な撮影機会を作ることも行っています。空港の場内で撮影することも、愛好者個人では不可能ですが、JAAPが窓口となり、調整することにより実現させています。こうした活動を通じ、JAAPは多くの飛行機写真愛好家の注目する団体になってきました。
次のステージは、作品発表の場です。講習会や撮影会の常連参加者と共に写真展を行うことがそのひとつです。

  

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