国境なき子どもたち(KnK)主催 「コヒスタン、瞬く瞳の中で ~パキスタンの子どもたち~」

Vol.398  4月28日(木)~5月18日(水)


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2010年7月中旬に集中豪雨に見舞われたパキスタンで大洪水が発生しました。北部の山岳地帯では谷間を流れる川が山津波となって氾濫し、道路や市場、学校や民家を押し流しました。インダス川に流れ込んだ大量の土砂が南下して洪水被害は全土に拡大、死者およそ1900人、被災者は2000万人を超える大惨事となりました。
北西部のハイバル・パフトゥーンハー州の山岳地帯にあるコヒスタン郡は洪水被害が深刻な地区のひとつです。コヒスタンでは2005年10月のパキスタン北部大地震でも被害を受けました。その再建が十分に進まない中で、追い打ちをかけるように洪水が襲いました。インダス川沿いを走るカラコルムハイウェイは復興しましたが、橋や支道は依然寸断されたままで、谷の奥に点在する村は孤立しています。支援物資や食料を手に入れるために、悪路を1日がかりで歩かなければならないところもあります。
生活再建が進まない状況で、子どもたちへの影響が深刻化しています。インフラが破壊されている状況で、倒壊した校舎の再建は困難を極めています。北部の山岳地帯に暮らす多くの子どもたちが事実上、教育にアクセスできない状況に置かれています。
これを受けて国境なき子どもたち(KnK)は北部で被災した子どもたちが一日でも早く学校教育が受けられるよう、学用品の提供と仮設校舎の再建に取りかかりました。そして、その活動地域にフォトジャーナリストの渋谷敦志を派遣し、主にコヒスタンに暮らす子どもたちの現状を取材撮影しました。また、山の国を意味するコヒスタンをテーマにした初の写真展として、美しい自然や人々の生きる姿も伝えます。(カラー約30点)
国境なき子どもたち(KnK)はアジアのストリートチルドレンや人身売買の被害に遭った子ども、大規模自然災害や国内騒乱で不安定な状況下にある子どもなど、恵まれない青少年を支援するNGOです。アジアの子どもたちと「共に成長していく」ことを理念に活動を開始したのが1997年、現在ではKnKの活動地は8カ国にまで広がっています。

 

5月14日(土)14:00より写真家によるギャラリートーク

主催  認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
企画・構成  認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)、FID/映像開発フォーラム
協賛  堀内カラー
協力  G.I.P.Tokyo

 

渋谷 敦志 (しぶや あつし)

1975年大阪府生まれ。高校生のときベトナム戦争の写真を見てフォトジャーナリストを志す。立命館大学在学中にブラジルに留学研修、法律事務所に勤務しながら写真を本格的に撮り始める。2002年ロンドン芸術大学London College of Printing卒業。現在はフリーランスのフォトジャーナリストとして、最近はビルマからの難民やアフリカのエイズ孤児、アジアの辺境に暮らす人々などを取材している。東京都在住。
受賞歴 
1999年 第三回MSFフォトジャーナリスト賞
2000年 日本写真家協会展金賞
2005年 視点賞・視点展30回記念特別賞 他

 

 

  

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